2023/8/20

GT!

本日は午前ハーフお一人、フルお二人の釣行でした。近場の様子を見ると、ベイトの反応が薄かったのですぐに沖の瀬に向かいました。ベイト反応も上々でギンガメアジが喰ってきました。隣の瀬に移動すると、アカハタやオオモンハタが喰ってきました。午前ハーフのお客様はジギングで型のよいアラカブとタイラバで40センチほどのアカハタ2枚をゲットされ、終了となりました。午後は沖の沖の瀬や海溝を点々と狙って回りましたが、ベイト反応もまばら。忘れた頃にバイトもありましたがフッキングせず。ノーフィッシュのまま、午前中にギンガメアジなどが釣れた沖の瀬に最後の望みをかけて行ってみました。ベイトはいるものの当たりなし。すると、納竿間際に、船から数メートルのところにベイトを追う40センチ程の魚の群れ(ネリゴ?)が現れ、ルアーで誘いますが食ってこない。群れが沈んだ時に沖にルアーを投げ、早まきで誘いをかけた瞬間、突然のヒット。ロッドが一直線に伸ばされ、リールのスプールが、音を立てて逆回転をし、ラインがどんどん引き出されていきます。「これは見えてたやつと違うやっちゃ!」と思いながら、慌てて、たも網を持っていくと、右に走っていた魚が急に方向を転換し船底に向かって突っ込んできます。今度は、ロッドが半月の弧を描くように船底に向かって絞り込まれていきます。突っ込まれては、少しだけラインを回収、突っ込まれては少しだけ回収するという緊迫した状態が続きます。お客様も魚の突っ込みに耐えながら、両脚を踏ん張ってやり取りをされています。「今、水深23メートルですから慌てなくていいですよ!」と、一応船長として笑顔で声をかけますが、内心はハラハラドキドキです。「シャトレー○」さんの「チョコバッキー」というアイスをよく食べますが「竿バッキー」となりそうな状況が続きます。そうこうしていると、ようやく海中に何やら白っぽい魚体が!一気に海面まで引き上げると「ET」ではなく「GT」でした。帰港して測ってみると長さが75センチ、重さが4キロまで計れるバネばかりで4キロの魚体でした。「竿バッキー」となりそうだった竿はシーバスロッドだったらしく「シーバス用じゃ厳しいですね」とのこと。やり取りの途中、ドラグは緩めに調整し、指でスプールを押さえながらのファイトだったそうで、技が光った一枚でした。